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野菜の仕入れの際に、確認しておきたいのは卸売価格です。卸売価格次第で小売価格を決めたり利益を予測したりするため、仕入れの前にチェックしておきましょう。本記事では卸売価格と小売価格の定義、仕入れの前に卸売価格を確認する方法を紹介します。
野菜には、卸売価格と小売価格があります。卸売価格とは、小売業者に対して商品を販売するときの価格です。一方で小売価格は、小売業者が消費者に対して商品を販売する価格を指します。一般的にスーパーや八百屋などで販売されている野菜の価格は、小売価格です。一方、スーパーや八百屋が仕入れる際の価格は、卸売価格とされています。
業者間を移動する間に利益も上乗せされていくため、卸売価格よりも小売価格のほうが金額が高くなっているケースがほとんどです。
野菜を仕入れて販売するとなると、やはり卸売価格が気になるものです。どれだけ良いと思える野菜であっても、卸売価格が高くて理想としていた小売価格では販売できそうになければ、仕入れも考えなくてはなりません。またこれぐらいの小売価格にしたらいくらぐらいの利益が残せるのか、どれぐらいの数を仕入れるべきかという予測を立てるにあたって、仕入れ値となる卸売価格の情報は必要不可欠です。
仕入れの前に卸売価格を確認する方法は、いくつかあります。
まず参考にしたいのは、農林水産省の公式HPです。青果物や畜産物の毎日の卸売価格グラフが確認できます。日々更新されているものなので、卸売価格に変動が出やすい野菜でも、チェックしておけばある程度の価格が予測できるでしょう。
対象都市は東京都の4つの市場、対象品目はだいこん・にんじん・はくさい・キャベツ・ほうれんそう・ねぎ・レタス・きゅうり・なす・トマト・ピーマン・ばれいしょ・さといも・たまねぎ・いちご・メロンです。またグラフは前年度と比較もできるため、値上がっているのか値下がっているのかをチェックし、今後の仕入れにも役立てられるでしょう。
続いて、最近の卸売価格動向として情報を掲載しているのが、独立行政法人農畜産業振興機構の公式HPです。葉茎菜類・果菜類・根菜類・いも類と分類されており、主要な卸売市場価格がグラフで表示されています。
野菜は天候によって価格が大きくされやすいため、リアルタイムで情報が得られるサイトが重要です。上記で紹介したサイト以外でチェックする場合も、今の情報であるかどうかをきちんと確認したうえで参考にしましょう。
野菜仕入れで押さえておきたいポイントは、業態ごとに異なります。納得のいく仕入れを行えるように、それぞれのポイントを把握するために、以下のページもぜひチェックしてください。