【特集】野菜はどうやって届く？仕入れ業者のピッキングセンターに密着取材！

このページでは、農家で収穫された野菜や果物がどのような経路でお店に届くのか、青果卸売業者を通して納品されるケースについて解説しています。
実際に北足立市場などで日々野菜の仕入れを行っている青果卸売業者「ベストフードカンパニー」に取材しました。

ベストフードカンパニーとは？

野菜が店舗に届くまでの流れ
（東京近郊の場合）

1.全国各地から市場へ集約

全国で収穫された農作物は、中央卸売市場に出荷されます。
中央卸売市場の役割は主に下記の3つです。

• 消費者に対する迅速で安定的な生鮮食料品等の提供
• 生産者に対する確実で速やかな販路の提供
• 小売業者等に対する取引の場の提供

安定供給のための機能を図にしたものが下記です。

引用元HP：東京都中央卸売市場
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/about/useful/

市場というと魚の豊洲市場がイメージされるかもしれませんが、野菜（青果物）でも同様です。
東京都の中央卸売市場は下記10市場で形成されています。

• 豊洲市場
• 大田市場
• 豊島市場
• 淀橋市場
• 足立市場
• 板橋市場
• 世田谷市場
• 北足立市場
• 多摩ニュータウン市場
• 葛西市場

中央卸売市場のイメージ

2.市場で目利きのバイヤーが
買い付け

市場に集まった野菜のなかで、新鮮で品質の良いものをバイヤーが厳選し、買い付けます。
季節によって品揃えが変わるため、シーズンものの出来を見たり、天候被害が激しい場合は代替品を見つけてきたりと、ここが仲買の腕の見せ所でもあります。

季節ものの商品が市場に出回り始めた、この商品の調子が悪いので価格も高くなっているから代わりにこんな商品はどうか（状態もいい）など、実際に市場で様々な野菜を見ているプロならではの視点と併せて情報提供することで、メニュー開発や献立のヒントを得ることができるでしょう。

買い付けの様子

3.市場から
ピッキングセンターへ

市場で買い付けた新鮮な野菜を冷蔵車で素早く冷蔵倉庫（ピッキングセンター）へ移送します。
野菜は収穫してからどんどん鮮度が失われてしまうので、配送や保管は低温が絶対条件です。特に夏場は熱に弱い野菜はすぐ形が悪くなってしまったりするので、注意が必要です。

詰め込みの様子

センターで受注し振り分け

利用者からの注文はピッキングセンター併設の事務室で管理されています。
受注から振り分け、箱詰め、配送用冷蔵車への詰め込みをスムーズに行うため、各チームで連携します。

店舗や施設などによって発注の条件や清算ルールは様々ありますので、仕入れ業者を検討する際は野菜の品質はもちろん、こうした事務処理の丁寧さ・柔軟さもひとつのポイントと言えるでしょう。

事務作業の様子

4.巨大な冷蔵倉庫で
ピッキング作業

ピッキングセンターはいわば巨大な冷蔵庫。鮮度が落ちないようにピッキング～箱詰めまでの作業はすべてこの中で行います。

リストアップ・チェックを行い、品数を数えたり重さを量ったり、途中で崩れないように丁寧にコンテナに梱包していきます。
輸送の振動で中身がばらけないように、コンテナへの詰め方にも細心の注意を払います。

また、野菜や果物だけでなく卵やその他の冷蔵食材などもこの冷蔵倉庫で一時保管し、欠品が出ないようにストックされます。
ただ市場から横流しするのではなく、ピッキングセンターにもある程度の在庫を残しておき、万が一の追加便依頼にも即座に対応できるように準備しています。

ピッキングの様子

各店舗へ配送される
ピッキング済みのコンテナ

5.冷蔵車で各店舗へ配送

各配送ルートに沿ってコンテナを積み込み、早朝から出発します。
冷蔵車で届けることにより、夏の暑い日でも葉物が溶けたりしないよう、なるべく鮮度を保って店舗に届けられます。

店舗配送前の様子

このように、青果卸売業者のスピーディーかつ丁寧な仕事によって、市場から店舗まで新鮮な野菜が毎日届けられているのです。

青果卸売業者を利用する
メリット・デメリット

野菜はスーパーや八百屋などで直接仕入れることもできますが、仕入れ業者を利用することで下記のようなメリットがあります。

• 欲しい数量を欲しい日に届けてくれる
• 市場ならではの食材や希少な商品が揃っている
• 仕入れ・価格が安定する
• 旬な野菜情報の提供がある
• 事務的な融通が利く

自分で買い付けに行かなくても、WEBなどから手軽に発注でき、それを店舗まで届けてくれるのは大きなメリットです。
買い出しも量によってはかなり時間がかかるので、その後仕込みをして、開店準備をして…となると店舗に必要な分だけで届けておいてもらえるのは有り難いですね。

また、スーパーなどよりも鮮度が保たれた状態で手に入るので、品質の面においても是非利用すべきです。
さらにスーパーは業者だけでなく一般の主婦なども利用するため、社会的事情ですぐ品切れなどになりやすいのも懸念点。業者と取り引きすることで安定的に仕入れることが可能です。

自分で買い出しを行う場合、細かくレシートを取っておいてあとで帳簿に付けるのは面倒。経理の面からも、請求書や伝票をしっかりと要望通りに作ってくれる業者に依頼してしまうのが簡単です。

また、デメリットとしては下記が挙げられます。

• 業者によっては、市場の休みに仕入れできない日がある
• 市場のルールで関係者でないと入れない、関係性が無いと仕入れられない
• 支払いや購入までの流れが分かりづらい

業者によっては、市場の稼働日にしか対応していないところもあります。しかし飲食店や病院・介護施設にとっては毎日料理を作らなければなりませんので、仕入れられない日があるのは困ります。

業者を選ぶ際には毎日配送に対応している会社から選ぶことが重要と言えるでしょう。

また、スーパーで買うのとは違うので、契約に関しても確認が必要です。
まずは各社の公式サイトや電話から、対応エリア・対応サービス・仕入れ値・時間などの相談に乗ってもらい、利用を検討してみましょう。

受発注管理を徹底している
野菜仕入れ業者
ベストフードカンパニーとは

東京・埼玉などを中心に野菜を納めているベストフードカンパニーは、顧客満足No.1を目指す青果卸売業者です。
飲食店はもちろん、病院や介護施設の顧客も多く、安定した経営力があります。

リピート率93%の理由は、顧客から頂いたご意見を全社的に周知・フィードバックして徹底的に顧客と向き合う姿勢と取り組みです。
他社では断られてしまうような条件での発注や、複雑な伝票処理の発注にも柔軟に対応することで、会社の理念である「共に創り、共に築いて、共に栄える」を体現しています。

また、介護施設・病院向けには事務の中でも専門のチームを設けて対応。利用客と施設用に伝票を2つ作成することや、正確なグラム単位での納品など、より細かい注文にも真摯に対応しています。

野菜の仕入れ業者を乗り換えたい、新たに仕入れルートを確立したいと考えている方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

公式サイトから
対応サービスについて
相談する

編集チームのまとめ

各地で育てられた野菜が市場を通して店舗に届くまでの流れをまとめました。毎日新鮮な野菜を届けてくれる青果卸売業者の企業努力が詰まっています。

鮮度の維持はもちろんのこと、一度市場から集約して各店舗に商品を振り分けていくためには、丁寧な受発注管理もかかせません。

野菜の仕入れ業者を選ぶ際は、どのような経路や体制で自店舗・施設に納品されるのかも併せて確認しておくと良いでしょう。

取材協力：株式会社ベストフードカンパニーの基本情報

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