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野菜の仕入れについて、遠方から仕入れる場合は配送となり配送料がかかります。配送料は仕入れにあたってのコストのひとつとなりますので、できるだけ抑えたいところ。本記事では、野菜の仕入れにかかる配送料の金額や、コストを抑える方法などを解説しています。
野菜の卸業者によって、配送料はさまざまです。ある卸業者では、以下のように配送料を定めています。
※全国一律、一箱につき(税別)。北海道・沖縄・離島については追加料金が発生。
上記の卸業者は全国一律で配送料を設定していますが、別の卸業者では、エリア内であれば即日無料配送を行っているところもあります。取り扱っている野菜の種類などによって使い分けるのもひとつの方法です。
近年、農家と飲食店(買い手)をつなぐ野菜仕入れのマッチングサイトが普及し始めています。「ツナグ」というマッチングサイトで、飲食店がほしい野菜や果物などの農作物をリクエストすると、その作物を取り扱っている農家がリクエストに応える…という形で仕入れが可能になります。
農家は全国で32,000戸も登録されていますので、希望の作物を取り扱っている農家がきっと見つかるはず。飲食店側は、購入費用の10%を手数料としてツナグ側に支払う必要がありますが、スーパーなどの店頭で野菜を仕入れるよりも、遥かにコストを抑えて仕入れることができると思われます。
ツナグを活用することは、農家にも飲食店側にもさまざまなメリットがあります。例えば、農家がJAなどを通して野菜を出荷する場合、ツナグの半額程度でしか売れないことがあるのです。JAなどの中間マージンを踏まえた上でスーパーなどの店頭に並んだ野菜は、さらに高い金額で販売されます。
ツナグを利用することで中間マージンをカットすることができるため、農家はこれまでよりも高い価格で出荷でき、飲食店はこれまでよりも安価に農作物を仕入れることができるのです。
大量に野菜を仕入れる場合は、卸業者に価格の交渉ができるケースがあります。たとえば、うどん屋やそば屋の薬味に使用するネギ、とんかつ屋さんで使われるキャベツなどです。かなり大量に仕入れるということであれば、従来の価格よりも低い金額で仕入れることができるでしょう。ただし、卸業者から見て大量仕入れと感じられない場合は、安く卸すメリットがないため、交渉は成立しないかもしれません。
大量買いでない場合、野菜を安く仕入れるには直接スーパーへ買いに走ることが有効だといわれています。特に郊外や地方にあるスーパーの場合、野菜の価格はもちろんですが家賃や人件費の上乗せが少ないので、安く仕入れられるようです。都心の場合、店舗の家賃が高く人件費も高いので、都心のスーパーだと直接買いに行っても大きくコストダウンすることは難しい場合があります。
以下のサイトでは、さまざまな業界に応じた野菜の仕入れについてまとめています。仕入先やコストについて検討したい飲食店の方は、ぜひ参考にしてください。