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野菜の仕入れ先を選ぶときは、施設によって見るべきポイントが異なります。ここでは、学校や病院など法人向けの野菜仕入れのポイントについて紹介。よりよい運営を叶えるために、自分の施設が抱えるニーズを把握し、適切な業者を選べるようにしましょう。
学校給食では、大人数分の調理を一度に短時間で行う必要があります。また食材が仕入れられず、献立通りの調理ができなければ、多くの子どもたちに影響が出てしまいます。そんな学校給食において重視すべきポイントは「安定的に仕入れられるかどうか」。決まった時間に必ず搬入できる、決められた量の野菜が届くといったポイントは外せません。また短時間で調理がしやすいように、皮むきやカットなどの一次処理・下処理が施されているかどうかも、業務負担を軽くするうえで大切になるポイントです。
病院給食は栄養を摂取するためだけでなく、健康管理や治療の一環としての役割も果たしています。入院患者の中には食事時間を特別楽しみにしているという方もいるでしょう。ただ病院給食は病院全体の経営を圧迫している現状もあり、赤字解消のために人件費がカットされている施設も数多くあるようです。効率よく、でも品質を落とさずに食事を提供したい、そんな病院給食だからこそ、調理時間を短縮できるカット野菜に対応できるか否かは重要なポイント。また急な入院患者にも対応できるように安定的かつ柔軟に食材を確保できる体制が必要です。
老人ホームの場合、食事を摂るのは基本的に高齢者です。嚥下機能が低下している方も多く、食事の誤嚥によって肺炎などを発症するリスクも高くなります。そんな老人ホームが食材を仕入れる際に気にするポイントは、骨なしの魚や柔らかな肉のような食べやすい食材かどうか。また人手不足の問題を抱えている施設も多いため、カット野菜や調理済みの食材など、調理の手間を少しでも抑えられる食材を求めるケースもあります。業務負担を減らすことによって、人手不足解消につなげられるかも考えたいポイントです。
レストランなどの外食産業で使用する野菜の仕入れにおいては、お客さんの満足を得られるだけのクオリティーに加え、利益を出せるだけのコストカットについても考えなくてはなりません。つまり、2つの要素のバランスを見極めたうえで、食材の調達方法を決定したり、仕入れ業者を選んだりしていくことがポイントとなります。
ただ、さまざまな仕入れ方法や業者には、それぞれメリット・デメリットがあります。ですから、自店のコンセプトや価格設定などに合うものを見つけていくことが求められます。
弁当屋で野菜などの仕入れをおこなうには、食材の品質、味やお客さんの満足度だけでなく、コスト面を考えることも欠かせません。 また、コストと利益とのバランスはもちろん、定期発注や定量発注など正しい発注方法ですると経営者やスタッフの時間や労力の削減にもつながります。
弁当屋の仕入れにおいて、経営者はさまざまな面を考慮して上手に仕入れを行う必要があります。エクセルなどを使った売上の記録は便利でスピーディにできるので、まだ実践していない方はこの点も考えましょう。